こういう場合は受診をおすすめします(大人編)|つわぶきクリニック|京都市山科の児童精神科、心療内科

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こういう場合は受診をおすすめします!(大人編)

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こういう場合は受診をおすすめします!(大人編)

こういう場合は受診をおすすめします!(大人編)

他の項で述べたように、現在は「自分軸」「調和」が重んじられる社会になってきました。しかし、現在会社で上司となるような40代〜50代の人が子どもだったころ、流行っていたCMがあります。『24時間戦えますか、ビジネスマーン』というCMです。要するに、栄養ドリンクを飲んで24時間であっても仕事をするのが常識とも思われていた、という時代背景だったということです。昇進したければ、給料が多く欲しければ、長い時間働かねばならない。かつてはそんな時代がありました。

そんな子ども時代を過ごした上司と、現在の「自分軸」を中心に考える若い人たちに、隔たりがあるのは当たり前だと思いませんか?

多くの人は「対人関係」でストレスを抱えると言われています。学校の同級生を選べなかったように、職場の同僚や上司は選べません。そのために仕事をしたいと思っていても「つらい」とか、「気分が落ち込む」とか「寝られない」とか、そういう症状が見られる人はよくいます。

では、どんなときに心療内科・精神科を受診すれば良いのでしょうか?

「もう限界、仕事に行くの、無理」と思ったとき、そんなときはもちろん受診する機会です。でも、こうなる前に受診してほしいというのが精神科医の本音です。
うつ病も、受診が遅れれば遅れるほど、治療に時間がかかる病気だからです。では、限界状態に達するまでにどういう症状が出るのでしょうか。

「自分がつらい、苦しいと思うことがある」

これだけでも、受診するきっかけです。自分一人ではどうにもできないことがあるのであれば、それは受診する理由になります。

「今」「苦しい」この2つが精神科を受診するためのポイントです。

今回は例としてうつ病をあげましたが、電車の中で恐怖を感じる、そこにいないはずの人の声が聞こえる、何度も手を洗わずにはいられない、出勤の時に家の鍵をかけたか心配で何回も戻って確認しなくてはいけないなど精神科にはいろいろな病気があります。

また、精神科の病気の中には、「自分は病気ではない」と思い込んでしまっている病気の人もいます。普通、内科で先生に「高血圧ですね」と言われれば、「そうか、自分の血圧は高いのか」と思うものです。しかし、精神科で「その症状は病気の症状ですね」と言われても、「私は病気なんかじゃありません!」と言い切る人がいます。これは自分が病気であるという認識が欠けているのですが、これも立派な病気の症状のひとつなのです。
こういう場合、ご本人が精神科の受診に至るのはとても大変なこともあります。ご家族の力だけでは連れて来ることができず、保健所に介入してもらったり、警察が出てくることもあります。ご家族から見て明らかに病気なのに、受診してくれない場合は、家族相談という形でもお話をお伺いすることができますので、ご連絡いただけたらと思います。